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アイデアプレゼンテーション――ワークショップ報告、そして次年度に向けて
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福冨氏アイデアプレゼンテーション
福冨氏のワークショップでは、ケータイがもつ社会的影響力、社会問題系という視点から、未来のケータイのあり方にアプローチした。「現実空間と情報空間のシームレスな接続」を実現するために有用なのはウェアラブルだと提案している。
3. Advanced Mobile Phone─進化するケータイ

■ 福冨
 他の方々は設計系というかアイデアの集積が多かったと思うのですが、私のワークショップのゲストメンバーは、どちらかというと研究者を集めました。
  ワークショップまでに積み重ねてきたワークセッションのなかで、竹村座長のほうから「コアメンバー全員に一致してるのはソーシャルウェアだろう」という意見があり、一つは「こうなっていくだろう」っていう商品のトレンドと、「こうなると面白い」という商品のコンセプトが考えられた。そのうち、私のところでは「こうなると面白い」というコンセプトのうち、それに対する社会の判断を突き詰めていきました。
アイデアの新旧は判断せずに出してますから、過去に提示されたアイデアもあるかもしれないですが、社会問題系からアプローチしていきたいと思います。

  まずは、Idea1の「ウェアラブルケータイ」です。
 単純に、増大する携帯電話の伝送量に対応するために「歩きながらやり取りできるもの」が作りたかった。
 歩きながら使うことと、情報の高密度化は共存するのか。
 特にケータイの場合は、今でも社会問題になってますが、ケータイで情報処理をする時間は外部時間と共有している。歩きながらケータイを使うのは問題視されるのです。
街を歩いていると、ケータイを見るために首を前に傾けて立っている人がいっぱいいるわけです。
 「ウェアラブルケータイ」では、片手用キーボードというのが鍵になっている。
 今は、ケータイでの文字入力は親指を使っており、ブラインドタッチがしづらく、ものを見ながらキーボードを打つことができない。このように、片手用キーボードでブラインドタッチ可能なハードウェアにすることで、モニタの外側に外部の景色を入れることができる。つまり、ケータイを使うときに立ち止まってケータイだけを見て使うのではなく、歩きながら使うことができ、生活活動とのシームレス度が高くなります。また、液晶画面の高解像度化が進み、画面の情報量が増えてくると歩きながら情報を処理することが難しくなるので、それを調整する仕組みと言うこともできます。
 街を見ながら、外部に関心を向けながらそれについてケータイで調べる。さらに誰かにつなぐことを同時にできるようにするのです。

  そして、Idea2ですが、次に考えたのは文字コミュニケーションの高品位化を行い、ケータイコミュニケーションを通した親密さを(いわば強制的、自動的に)深めるためのケータイ用アウトライン・ディスプレイフォントの開発です。先ほども液晶画面の高解像度化に触れましたが、その背景として、現在の携帯電話の文字表示環境は、ビジネスアプリケーションも読めるようになったというのに、「文字の美しさ」「読みやすさ」は考慮されていない携帯電話用フォント(ビットマップ文字)であり、ドット数、半角/全角などで大きさに差があるだけで、書体は1種、文字数は少なく、機種、メーカー、キャリア間での互換性が無い場合もある。
 そこで、ケータイ用アウトライン・ディスプレイフォントを開発することによって、ケータイで読書する人、ケータイでビジネス文書を扱う人、ケータイで電子政府する人のための文字表示環境(読みやすさ、文字数)を整備したいと思っています。

  Idea3の機能分化したケータイですが、これは、鈴木謙介氏のアイデアなのですが、彼の調査研究の中から出てきているものです。ケータイが高機能化しているがゆえにメール依存になっていることが相関性として言えるのです。フル機能が使えないのでケータイを使わない人がいて、フル機能が使えないのでメール依存になっている主婦もいる。それを機能として分化させてしまったほうが非常にコントロールできるツールになるので安全性が高いということです。そのいい例がツーカーがやっているシンプルケータイです。
 通話にしか使えないトーキングケータイが売れている。であれば、メールとテキスト処理しか使えないケータイもあれば、ダウンロードとゲームにしか使えないケータイも考えられる。これを3本1セットにして売ってバラバラに使うということでも構わないし、料金体系などで分けて、完全に機能特化して販売していくのはマーケティングとしても、社会的な浸透ということからも正しいのではないかというアイデアです。

  そして、Idea4とIdea5は、武田徹氏のアイデアです。
 Idea4は、記憶装置としてのケータイです。今、データプレーヤーがかなり使われていて、取材する人はもちろん使っているのですけれども、普通のビジネスマンでも会議で使う人が非常に多いということなので、ケータイに入れてしまえばいいのではないかというアイデアです。それと同時に、メモ、メール、画像、留守録の音声を全部記録しているわけですけれども、メモリを増やしていくことで1日中記録できて、ログが取れるので、ある人とメルアドを交換したのは去年の何月何日だ、みたいなことを自分のケータイを相手に見せながら言う女の子がいるわけです。ログとして保存して、データを引っ張り出すという機能を付加していけばいいのではないか。メモとして録画したものも、メールをいつ受信したかも一覧でケータイで検索できれば、ケータイが多分、プリクラ帳と日記の代わりになるだろうと思います。
  Idea5は、ケータイを使えない空間の提案です。公共性を踏まえた上でケータイの未来を考えると、「接続すること」だけではなく、「切断されること」に注目する必要があると思います。むしろケータイが使えないような場所をいかに公共空間の中に確保するか、ということです。そのためには、ケータイフリー空間の意識的な構築(ハード、インフラ)が必要だと思います。

■スライドPDF
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idea1:Advanced Mobile Phone

idea2: 高品位ディスプレイフォント

idea3: 機能分化したケータイ

idia4: 記憶装置としてのケータイ

idea5:ケータイハザード




 

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